新しい治療法・薬
2014年9月から一部のC型肝炎の患者さんに対して
飲み薬による治療が可能となりました!
【効能又は効果】
セログループ1(ジェノタイプ1)のC型慢性肝炎又はC型代償性肝硬変における次のいずれかのウイルス血症の改善
- インターフェロンを含む治療法に不適格の未治療あるいは不耐容の患者
- インターフェロンを含む治療法で無効となった患者
一般名:Daclatasvir 商品名:ダクルインザ HCV NS5A複合体 60mgを1日1回投与 |
一般名:Asunaprevir 商品名:スンベプラ HCV NS3/4A 100mgを1日2回投与 |
Phase 3(開発最終試験):前回無効例とIFN不適格に行った。両群ともに代償性肝硬変が10%含まれる。65歳以上が40%。
対象
- ペグインターフェロン・リバビリン療法
無効例(治療中一度もウイルスが消えなかった)
87例 - IFN不適例(インターフェロンが副作用のため使用できない)、不耐例(副作用でインターフェロン療法途中で中止した)
135例
著効率(治療によりウイルスが消失した確率)
全体で約85%の方が、飲み薬のみでウイルスが消失しました!
詳しくは、こちらの資料をご覧下さい。
シメプレビル(3剤)併用療法のご紹介
「シメプレビル」は、2013年12月に発売となった新しいC型肝炎治療薬で、「シメプレビル(3剤)併用療法」は、テラプレビル(3剤)併用療法と同様、ペグインターフェロンとリバビリンの2剤と併用して合計3剤を投与する治療法です。
テラプレビル(3剤)併用療法は従来の2剤(ペグインターフェロンとリバビリン)での治療と比べ、治療効果が高い分、副作用が強くでる可能性も高い治療法でしたが、今回ご紹介する「シメプレビル(3剤)併用療法」は、その治療効果を保ちつつも、副作用は従来の2剤治療とほぼ同等です。
他にも、テラプレビル併用療法と比べ、"内服回数が少ない"、"食事の影響を受けない"などの利点があります。また、"インターフェロン、テラプレビルを含む3剤併用療法失敗例でも使用可能"となっています。
テラプレビル (3剤併用) |
シメプレビル (3剤併用) |
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内服回数 | 1日3回 | 1日1回 |
食事の影響 | 受ける | 受けない |
併用IFN | IFNα2bのみ | IFNα2a, 2bとも可 |
副作用 | 多い | IFN+リバビリンの2剤療法 と変わらない |
使用可能施設 | 限定 | 制限なし |
併用禁忌・注意薬 | 多い | 少ない |
その他 | テラプレビルによる3剤治 療失敗例でも使用可 |