研究会開催記録

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「第5回咳嗽研究会」

6:摂食内容と関連を強く疑わせた胃食道逆流症(GERD)によると考えられる咳嗽の1例

○松原英俊、田村祐樹、寺田雅彦、三ッ浪健一(滋賀医科大学・総合診療部)

欧米では慢性咳嗽の3主病因は後鼻漏、喘息、GERDとされ、近年その30%程度がGERDによるとされている。本邦ではまれとされているが我々は2002年DDW Japanで相当数の慢性咳嗽がGERD治療に反応性を示していることを報告した。今回摂食内容との関与が強いと考えられる典型症例について報告する。

症例

30歳男性。主訴:慢性咳嗽。現病歴:1ヶ月前より咳嗽、3週間前に一過性に悪化、拝痰もあった。受診時は拝痰・咽頭痛・発熱はない。夕方に咳が出やすく、咳嗽時に嘔気が起こりやすい。喫煙歴なし。血液・生化学検査・胸部レ線異常なし。詳細な問診より咳嗽は午後4-5時頃にあり、午後3時にいつも煎餅を食べていることが判明。ラベプラゾール投与と煎餅等の摂食を禁止した。煎餅の中止により初診後2,3日で咳嗽は止まり、その2日後にチョコレートを食べて再燃。以後咳嗽再燃なし。7日後再受診しこの時点で通院終了とした。

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