研究会開催記録

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「第5回咳嗽研究会」

2: きのこ栽培者における慢性咳嗽は改善するのか−endotoxinの関与について

○田中宣之、田中裕士、田中康正、藤井偉、鈴木一彦、西海豊寛、田村保明、佐原弘益、藤崎有希子、竹谷功、佐藤昇志、阿部庄作

(札幌医大第三内科、札幌医大第一病理、道立江差病院検査科)

われわれはこれまでにきのこ工場における疫学的検討から従業員の約70%で職場での慢性咳嗽が認められ、5%に過敏性肺炎が認められた(Respir Med 2001 95;843, Chest 2002 122;1080)。きのこ栽培者の末梢血のでは、T、NKT、CD4陽性、Th2細胞が対照群より有意に増加し、血中IL-13は増加しIFN?は減少していた。2003年に行なったアンケート調査において48%の就労者で、就労初期よりも呼吸器アレルギー症状が改善したとの回答を得た。きのこ工場の収穫室におけるairborne endotoxin濃度を測定したところ事務室の10倍以上となっていた。本工場内ではendotoxin吸入が原因のorganic dust toxic syndromeが発生しており、新規抗原と同時にendotoxinを吸入した場合、新規抗原単独吸入よりもアレルギー疾患の発症が低いというHygiene hypothesisとの関与について考察する。

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